2010年02月12日

アーカムを行く(後編)

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というわけで「バットマン:アーカムアサイラム」の紹介の続き、
今回は具体的なゲームのプレイについて紹介します。

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ジョーカーに支配されたアーカム精神病院。
それらの施設内にはブラックゲートの囚人をはじめ、
ジョーカーの手下が跋扈しており、
さらにはアーカムの患者たちも解放される事となる。
このゲームにはそれらのローグたちに対抗するために
2種類の戦い方が用意されている。



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「犯罪と戦う為の力」
バットマンがその格闘スキルを発揮するのは
基本的にはバットマン1人に対し
複数の敵が襲いかかってくる場面が殆どである。
当然バットマンの方が戦闘力が高いので
序盤では攻撃ボタンの連打のみでもどうにかなるし、
そのモーションの多さと絶妙なタイミングの
スローモーション演出でそれなりに格好良く、
そして気持ち良く戦える。
しかし、「カウンター」のタイミングを覚え、
ボタンの連打が最良の策ではない事に気付くと
「コンボ」の数が急激に伸び始める。
そしてコンボが伸び始め、流れるように戦えるようになると、次第に
緊急回避、マントによる目つぶし、バッタラン、バットクローなど
を間に挟み込めるようになり、攻撃のバリエーションが広がっていく。
ダメージを受けずにより多くのコンボを、様々な技をつかって…。
操作自体はシンプルながらも
プレイヤー側の上達が反映できるつくりとなっており、
上達の度合いが「爽快感」としてダイレクトにプレイヤーに
フィードバックされる、良くできた戦闘システムとなっている。



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「闇に潜む」
ただ、たとえバットマンと言えども
銃器を持つ相手に真正面から戦いを挑むと
たちまち蜂の巣にされてしまう。
だが、恐れる事はない。
彼等がバットマンに対して持つアドバンテージは
「銃を持っている」事、ただ一点のみ。
バットマンは背後から、頭上から、足の下から
あらゆる死角から彼等に襲いかかれるからだ。

背後から近づき、一気に締め落とす。
頭上から強襲して、間髪入れずに意識を失わせる。
ガーゴイルの真下を通った敵を捕獲し吊り下げる。
バットクローで捕らえて階下に引きずり落とす。
天井ごとぶち破り、踏みつぶす。
起爆剤を用いて、壁ごと吹き飛ばす。

最初は強気だった敵たちも
ひとり、またひとりとやられるうちに恐慌状態に陥り、
最期には命乞いを始める。
だが、「残りひとり」はバットマンにとって
もはや「敵」ではない。

もう一度言おう。
彼等の有利点は「銃を持っている」
それ一点のみなのである。



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「世界一の探偵」
自分がクリストファー・ノーラン監督の映画、
「バットマンビギンズ」や「ダークナイト」を
気に入っている理由のひとつとして
「『探偵』としてのバットマンがきちんと描かれている」
というのがある。
このゲームのバットマンにも戦闘以外にも
きちんと「探偵」として捜査するシーンが用意されている。
「通常モード」から「捜査モード」に切り替える事で
特定の証拠を分析したり、
敵や被害者の残したニコチンや血痕といった「痕跡」を
追跡する場面が用意されているのだ。
また、この「捜査モード」ではその場に
壁の向こうの敵の位置や数、
通り抜けできる通気口の位置、隠されたアイテムなどが
色分けされて表示されるために非常に便利なのであるが
その使い勝手の良さがゲーム自体の難易度を大きく下げてしまい、
通常モードを使う意味を無くしてしまっているのは
このゲームの数少ない欠点のひとつである。
だが、力技ながらも最もらしい理由で
「バットケイブ」を登場させ、そこでの分析シーンなども
用意されているのは嬉しいところ。



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「謎を解きあかす」
ジョーカーを追う本筋以外に用意されているのが
「リドラーとの頭脳対決」である。
いわゆる「やりこみ要素」というもので
アーカム内には240もの謎がリドラーによって用意されている。
ステージ内にある「答え」を見つけだす「リドル」のほか、
ステージ上のあちこちに隠されている「トロフィー」や
登場するヴィランの内面を知ることができる「インタビューテープ」、
病院の創設者アマデウスの記録が刻まれた石碑「アーカムの記憶」の
探索が主な謎となっている。
本筋と直接関係してはこないが、
クリア後でもすべて回収することが可能なので
最期まで解き明かし、バットマンとリドラーの頭脳対決の行方を
見届けて欲しい。



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「自らの腕を試す」
リドラーの謎を解明していくとキャラクターのプロフィールや
CGのギャラリーとともに「チャレンジモード」が解放されていく。
チャレンジモードには敵を倒し、そのポイントの高さを競う「コンバット」と
気付かれないように敵を倒し、その早さを競う「プレデター」の
2種類があり、それぞれに数パターンのマップが用意されている。
これらのモードの点数はオンラインでランキングされ
自分の順位を知る事ができるようになっている。
ちなみにチャレンジモードもゲームの達成率のうちに入っており、
達成率を100%にしたい人には避けて通れないものとなっている。

コンバットでは一定の点数以上を、
プレデターでは提示された条件で敵を倒す事で
各ステージで3つづつの「メダル」が用意されている。
メダルをゲットできなくてもクリアはできるが。
しかし、メダル獲得数はゲームの「実績」に関わってくるため、
完全クリアにこだわる人はストーリーモードとはまた違った
テクニックあるいは考え方がが要求されてくる。

また、このモードでのみ使えるキャラクターも用意されており、
ストーリーをクリアすることで「アーマードバットマン」を、
またPS3版のみダウンロードで「ジョーカー」を使用する事が可能となる。



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アメリカンコミック好きとして海外製のゲームソフト
いわゆる「洋ゲー」というものに手を出す事は今までもあった。
しかしこれまでの「洋ゲー」の印象は
・作りが雑で遊びづらい
・妙に難易度が高いくせにコンティニューに回数制限がある。
・マニュアルがモノクロで役立たず
などであった。

確かに一部ではしっかり遊べるものもあったが
基本的には日本メーカーによるアメコミゲーム
(カプコンのマーヴルシリーズやスポーン、バットマンで言うなら
サン電子のFC版バットマン、コナミのSFC版バットマンリターンズなど)の
ほうがメインであり、アメコミキャラの「洋ゲー」は
飽くまで「コレクターズアイテム」の域をでることはなかった。


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しかし、今回のバットマンは今までの「洋ゲー」あるいは
「キャラクターゲーム」とは一線を画した仕上がりになっている。
「洋ゲー」だから、「キャラゲー」だからという理由だけで
避けてしまうにはあまりにも勿体無い。

もし「RPG」という言葉をそのままの意味の
「役を演じるゲーム」として使うなら
このゲームは最高の「バットマンRPG」だし
「シミュレーション」を「ふりをする」という意味で
使うならこのゲームは最高の「バットマンシミュレーター」だ。
それくらいバットマンの世界観とゲームとしての完成度が
見事な融合を果たしているのが
この「バットマン:アーカム・アサイラム」というゲームなのである。


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バットマンを知らないあるいは映画でしか観た事ないと言う人をも
引きずり込ませるだけの力と完成度を持った仕上がりになっており、
バットマン好きという人にはもちろん
ゲーム好き、面白いゲームを日頃から探している人にも
自信を持ってお勧めできる一本である。

興味がある人は是非。

posted by JOSH | Comment(5) | TrackBack(0) | BATMAN
この記事へのコメント
いや・・噂に違わず・・・すごそうですね!
ついつい、ア−カムアサイラムのフィギュアも欲しくなってしまいます><b
でも・・これは、やはり・・当分フィギュアを購入するのを我慢して新規ハードを買わないといけないかな!?

前回の更新、今回の更新を読ませていただいて・・製作人に有名どころが絡んだいるだけでも・・このゲームのレベルの高さが伺えます!
ブルース・ティム(&ディ二)が絡んだたりする作品で、つまらないものなんてありえないですからね!
今更ながら、僕は・・カートゥーンのJLAを40話近く見たのですが・・そのレベル(脚本)の高さに圧倒されています!
ただ・・・友人が撮っていたビデオ(DVD)をお借りしたのですが、全部撮っているわけではなく・・・
全部を見れていないのが悔しいです^^;

joshさんならご存知かと思いお聞きしたいのですが・・
JLAのアンリミテッドなどは、カートゥーンで日本語放送ってやったのでしょうか?
調べても、DVDの発売は海外のみですし・・
もちろん、和訳などされているわけでもなく・・
見たいのですが・・・どうにも、英語だと・・と悩んでしまう日々です^^;

このゲームも含め・・・多々買いは続きそうです。。。
Posted by akikke at 2010年02月20日 16:53
このゲームはほんとに原作コミック読者から見るキャラクターの焦点を考察し、雰囲気を消さず、そしてまたデザインを一歩だけ実写に近づけたような悪役のデザインをしていると思います。

スケアクロウの幻覚ステージ(Scarecrow Dream)は毒ガスが武器の敵としてのモラルをものすごくよく表現していると思います。ベインとの戦闘中(ムービー)のお互いの台詞「壊してやるバットマン!」「違うなベイン。壊れるのはお前だ!」は原作読者にとっては非常に雰囲気が出てるなと思わせるシーンだと思いました。
(※ゲームはプレイしてませんがYouTubeで観ました)
Posted by yudai at 2010年02月21日 11:01
>akikkeさん
フィギュアを優先しちゃうとなかなか
ゲーム機のほうは後回しになってしまうのですが
機会があればぜひ遊んでみてください。

アニメのJLUに関してですが日本では放送されてないようです。
非常に名作ぞろいのアニメイテッドシリーズですが
DVDに関しても日本では非常に中途半端な展開なので
いつかドカーンとDVDボックスを発売してほしいものです。

>yudaiさん
このゲーム、バットマンを動かしていても楽しいのですが
バットマンの世界観をゲームの中に再現していて
非常に制作者のこだわりを感じさせるものとなっています。
知らない人はその世界に引き込み、
知っている人にはさらにニヤリとさせる、
そんなシナリオや台詞の数々も大きな魅力ですね。

Posted by JOSH at 2010年02月24日 20:02
いつも楽しく拝見しております。
実は私もこのゲームの為だけにPS3を購入しました!うちの奥さんには呆れられる一方ですが、このゲームを購入しなかったら逆に後悔していたなと、つくづくプレイし中がら思う毎日です。まさにコメントにもありました、”このゲームは最高の「バットマンRPG」”ですね!
ゲーム全体の色調も最高で、サイモン・ビズリーが描くアートな世界観に近い!など勝手ながら個人的に感じています。本当にバットマン好きにはたまらないなりきり商品ですね。
Posted by 今野倫太郎 at 2010年03月07日 12:08
>今野倫太郎さん
自分もこのゲームがPS3購入のきっかけとなりました。
今はひさびさにゲーム熱が湧いてる始末です。
続編も無事日本語版が発売されて欲しいものです。
Posted by JOSH at 2010年03月10日 12:28
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