2008年07月27日

65周年

最初のバットマンのコミックが掲載された
DETECTIVE COMICの27号が発売されたのが1939年5月。
来年はいよいよ70周年を迎えます。

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では、映画版バットマンはというと
初めて劇場で公開されてから
実は今年で65周年になります。
今年、公開され驚異的なヒットとなっている
「THE DARK KNIGHT」が実写映画としては9本目、
劇場公開作品としては10本目となります。




THE BATMAN (1943)

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1943年4月から全15話のシリアル(連続活劇)として
劇場公開された最初のバットマン映画。

戦時中ということもあり、この作品も
プロパガンダとしての意味合いを持っており、
バットマン(ルイス・ウィルソン)と
ロビン(ダグラス・クロフト)が戦う敵役も日本軍のスパイで
人々をゾンビに変えようとするマッドサイエンティスト、
「Dr.ダカ」(J・キャロル・ナイシュ)というキャラクター。
日本ではもちろん未公開。

アメリカでは2005年にDVD化されたが
現在では差別的と思われる表現も含まれる為か
日本では2008年7月現在リリースされていない。

またこの映画においてウィリアム・オースティンが演じた
ウェイン家の執事アルフレッドのイメージは
コミック版にフィードバックされ、
それまでの小太りな体型だった
コミック版アルフレッドのデザインは
この映画以降変更されることとなった。



NEW ADVENTURES OF BATMAN AND ROBIN (1949)

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1949年公開の全15話からなるシリアル第2弾。
前作の続編だがキャストは一新されている。
正体不明な敵「ウィザード」と
バットマン(ロバート・ロウリー)&
ロビン(ジョニー・ダンカン)の
ダイナミックデュオとの闘いを描いている。
ヴィッキー・ベイル(ジェーン・アダムス)も登場している。
こちらは2005年にDVDが日本でも発売されている。




BATMAN(:THE MOVIE)/バットマン・オリジナルムービー(1966)

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アダム・ウェストとバート・ワードがそれぞれ
バットマンとロビンを演じ、人気を博していた
テレビシリーズ「BATMAN(怪鳥人間バットマン)」の映画版。

劇場公開作としては初めてコミック版を
ベースとしたヴィランが登場した作品で
ジョーカー(シーザー・ロメロ)、
キャットウーマン(リー・メリウェザー)、
ペンギン(バージェス・メレディス)、
リドラー(フランク・ゴーシン)の4人が手を組み
バットマンたちに闘いを挑んでくる。

アクションシーンで文字として飛び出してくる擬音や、
今見ると笑ってしまうようなガジェットの数々など
「明るい正義の味方」時代のバットマンの代表作。
日本でもDVD等が発売されており、
7月にはちょっと詐欺臭さすら感じるような
格好いいリニューアルパッケージで再発売された。



BATMAN/バットマン(1989)

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バットマン誕生50周年に公開された本格的な実写長編作。
ゴッサムシティを守るヴィジランテ(自警団)「バットマン」と、
その最強の宿敵「ジョーカー」との両者の因縁とその戦いを描いている。

バットマンをマイケル・キートン、
ヒロインヴィッキー・ベイルをキム・ベイシンガーが、
そしてバットマンの両親を殺し、後にジョーカーへと
生まれ変わるギャング、ジャック・ネイピアを
ジャック・ニコルソンが怪演している。

監督のティム・バートンの独特なセンスによって生み出された
彩度の抑えられた世界観や心に闇を持ったキャラクター達は
続編の「バットマンリターンズ」と合わせ、今でも根強い人気を誇り、
1986年発刊のコミック「ダークナイトリターンズ」と並んで
「ダークなヴィジランテ」としてのバットマンの代表作になっている。



BATMAN RETURNS/バットマン リターンズ(1992)

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ティム・バートン監督による第2作目。
バットマン=マイケル・キートンも続投している。
前作以上にティム・バートン映画としての色合い増しており、
作品のイメージは一層暗いものになっている。
また、監督の「異形のもの(フリークス)」への愛も
作品により大きく反映され、登場キャラクターは
コミック版とは別物となっている。

勤めていた会社の社長シュレック(クリストファー・ウォーケン)の
ゴッサムを支配しようとする計画を知ってしまい、殺されかけ、
「キャットウーマン」へと変わったセリーナ・カイル(ミシェル・ファイファー)、
奇形児として親に捨てられ、閉園した動物園で育ち、
幸せに暮らす全ての人々を恨んむ「ペンギン」(ダニー・デビート)に
「バットマン」を加えた3人の「フリークス」達の
ゴッサムシティ中を巻き込んだ戦いをダークな色彩で描いており、
この映画をバットマン映画の最高傑作と推す人も少なくない。



BATMAN FOREVER/バットマン フォーエヴァー (1995)

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シリーズ第3弾は「ブルースが自らのトラウマから解放される」話であり、
そのため、前作までのティム・バートンはプロデュースにまわり、
新たにジョエル・シュマッカーが監督に抜擢される。
そのため、キャストを初め、作品の雰囲気やデザイン、演出等は
一新されることとなった。

シリーズ2代目のバットマンにはヴァル・キルマー、その相棒として
今回初登場したロビンにはクリス・オドネル、
悪役としてはトゥーフェイスにトミー・リー・ジョーンズ、
リドラーにジム・キャリーが起用され、
ヒロインである心理学者、チェイス博士は
ニコール・キッドマンが演じている。

ストーリーや設定自体は前作から引き継いでいるものの
今作は蛍光グリーンをメインカラーに様々な色が画面中に溢れ、
前作までのダークなイメージから雰囲気が
一気に派手なものになっている。

また、乳首のあるバットスーツや、
スーツ装着時の股間や臀部のアップ、
ピアスをはめたロビンなど、ゲイであることを公言している
監督ならではの演出もあふれており、同シリーズながらも
ティム・バートン監督作の2本とは(次回作を含め)区別される事も多い。




BATMAN & ROBIN/バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲!(1997)

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シリーズ4作目は「〜フォーエバー」に引き続き
ジョエル・シュマッカーが監督を務めているが、
主人公ブルース・ウェインはシリーズ3代目となる
ジョージ・クルーニーに変更になっている。

前作でトラウマを解消したバットマンの今回のテーマは
「家族の構築」となっており、
執事であるアルフレッド(マイケル・ゴフ)を
バットガール(アリシア・シルバーストーン)との
仲間としての関係などが展開されるストーリーとなっている。
しかし、今回のヴィラン「Mrフリーズ」に
アーノルド・シュワルツェネッガーが
そして「ポイズンアイヴィー」にユマ・サーマンなどの
前作以上の大物が起用され、
そのため、その怪演に注目が集まり、
バットマンサイドの存在感はストーリーごと
霞んでしまっている。

作品自体はCGを多用し、さらに派手さを増し、
極彩色のゴッサムシティを舞台にしたバットマンたちの活躍には
もはや1作目2作目にあったダークさは皆無で
ノリとしては66年版に近い、至極まっとうな
「ヒーローアクション映画」となっている。
ライトなアクションものとして評価する声もあったが、
結局は思ったような興行成績をあげられず、
89年から続くシリーズは今作で一旦終了する事となる。




BATMAN BEGINS/バットマンビギンズ(2005)
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8年のブランクを経て始まった映画版の新シリーズ第1弾。
ブルース・ウェインがバットマンとなるまでの経緯と
その最初の強敵との闘いをじっくりと描いた大作。
スタッフは一新され、監督にクリストファー・ノーラン、
バットマンにはクリスチャン・ベールが抜擢された。
敵役にはラーズ・アル・グールにケン・ワタナベ、
スケアクロウにはキリアン・マーフィー、
ブルースに闘いの技術を教えるデュカード役に
リーアム・ニーソンが起用。

また、原作においては欠かす事の出来ないのだが
以前の映画では大きくストーリーに絡んでこなかったキャラクター達、
腐敗した警察組織の中でバットマンの協力者となる
ゴードン警部にゲーリー・オールドマン、
ブルースの変わりに彼の会社を経営することになる
ルーシアス・フォックスにモーガンフリーマン、
ブルースの忠実なる執事にマイケル・ケインといった
大物俳優を配し、それぞれに見せ場を作ってるのも
原作ファンには嬉しいところ。

実写映画としてのリアルさと
コミックキャラクターとしてのバットマンとの
絶妙なバランスでの融合具合が作品全体に
ダーク且つシリアスな雰囲気を生み、
ティム・バートン達が生み出したものとはまったく別な
新たな「バットマン世界」を構築する事に成功しており、
高い評価を得ている。




THE DARK KNIGHT/ダークナイト(2008)
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クリストファー・ノーラン監督によるシリーズ2作目。
前作「〜ビギンズ」の続編であり、
バットマン役のクリスチャン・ベールをはじめ、
主要キャラ陣を演じる俳優も前作から続投している。
ただ、ブルースの幼馴染みのレイチェル・ドーズ役は
前作のケイティ・ホームズからマギー・ギレンホールへと
変更になった。

そして今回新たにバットマンの宿敵にしてゴッサムシティを混乱と恐怖に陥れる
謎の男「ジョーカー」役をこの作品の撮影後急逝したヒース・レジャーが、
そしてバットマンに協力する検事ハービー・デント役を
アーロン・エッカートが演じている。

バットマンとジョーカーの戦いを描いた今作は7月に全米で公開されるや否や
オープニング週末興行収入や最速2億円到達記録(5日間)など
さまざまな記録を塗り替える大ヒットとなった。

このヒットは確かにヒースの急逝という話題性もあったが、
鑑賞した人々の作品やヒースの演技に対しての評価が頗る高く、
その完成度の高さが大きな要因であるといえる。
全米では公開2週目に入る7月末においてもその勢いは衰えていない。
日本では8月2日・3日の先行上映の後、
8月9日から公開が予定されている。


posted by JOSH | Comment(0) | TrackBack(0) | BATMAN (MOVIE)
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